教授挨拶

髙岡 一樹

2024年1月22日付で、歯科口腔外科学講座の教授に就任致しました髙岡一樹でございます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
本学は一県一医科大学の構想の下、1974年に滋賀県内の唯一の医科大学として開学し、歯科口腔外科は1979年に診療科して設立され、初代、佐藤 匠教授のもと1985年に講座として開講しました。その後、1985年に2代目、吉竹一貞教授、2003年に3代目、山本 学教授、そして2024年に4代目として髙岡一樹へ引き継いでいます。
歯科口腔外科の診療対象はここ十数年で大きく変化してきました。埋伏智歯、顎骨嚢胞、顎骨骨折、顎変形症、口腔がんなどが一般的でしたが、それに加えて、周術期口腔機能管理、薬剤関連顎骨壊死、広範囲顎骨支持型装置による補綴治療(口腔インプラント)など、診療対象が増加傾向です。一般的な口腔外科診療はもとより院内の関連科と協力して難治性疾患や高難易度手術に取り組み、特定機能病院としての役割を果たせていきたいと思っています。
教育に関しては、本講座は伝統的に1年目の研修医から実践的な指導を行い、他大学よりは早いペースで履修ができていると思います。日本口腔外科学会、日本口腔インプラント学会など6学会の認定研修施設で、リサーチマインドも持った専門医を育成していきます。
研究は、顎顔面外傷、顎変形症、口腔がん関連の臨床研究を行なっています。また、骨代謝に関する基礎研究(破骨細胞培養実験や薬剤関連顎骨壊死の動物実験)を得意としています。さらに、社会医学講座法医学部門の一杉正仁教授の指導の下に、顔面外傷のメカニズム解析に関する研究等に取り組んでいます。
今後はこれまでの経験を活かしつつ新たな挑戦をしながら、職責を果たしていきたいと思います。